セキスイハイム・積水リースの「つなぎ融資」とは?
着工から完成までに3回に分けてお金を支払う必要があることはご存知でしょうか?
手持ちの現金があればよいのですが、無い場合には着工から完成までに掛かる費用について、住宅ローンが振り込まれるまでの間、現金を銀行等から借りなければなりません。
その借入金を一般的につなぎ融資と呼んでいます。
馴染みのない言葉だと思いますが、注文住宅で家を建てる場合には付き合いのある借入金です。
つなぎ融資の仕組み
これは、名前のとおり住宅ローンが振り込まれるまでの「つなぎ」で、住宅が完成して引き渡された後に銀行等から住宅ローンの融資が実行されます。
その借入金によって、つなぎ融資を返済する仕組みです。
本来の融資実行までの「つなぎ」的な役割を果たすので、つなぎ融資と呼ばれています。
- 工事の着工時に支払う着工金(分譲宅地の場合は土地決済時)
- 上棟時に支払う中間金
- 竣工時・引渡し時に支払う竣工金
セキスイ住宅つなぎ立替払
セキスイハイムは、積水化学工業株式会社の住宅部門です。
グループ会社の積水リース株式会社を利用してつなぎ融資を受けることができます。
セキスイハイムで家を建てる施主の多くが利用しています。
名称は「セキスイ住宅つなぎ立替払」といいますが、分かりやすさの点から以下、つなぎ融資と言います。
次のような手順で申込から返済を行います。
- 積水リース株式会社に申込みを行う。
- 積水リース株式会社は、施主に代わり、セキスイハイムに土地代金と建築費用を立て替えて支払う。
- セキスイハイムは積水リースから受けた立替金を建築費用等に充てる(3回)。
- 家が完成して引き渡しを受けた後、施主は銀行から住宅ローンの融資実行を受ける。
- 施主の指定する銀行口座に振り込まれた住宅ローンの借入金で、積水リース株式会社の立替金を返済する。
融資のタイミング
初回つなぎは土地決済
セキスイハイムで分譲地を購入する場合には、土地の売買契約を結んだ後に土地の所有権をセキスイハイム(セキスイハイム不動産株式会社)から施主名義に移します。
その際に土地の売買代金を同社に支払う必要があります。手持ちの現金を用意している方は、自己資金から土地代金をセキスイハイム不動産株式会社に支払います。
手持ちの現金がない場合、手付金とは別に1回目のつなぎ融資のがこの「土地決済」のタイミングになります。
2回目の中間つなぎは据付
初回に続いて「据付」のとき、いわゆる上棟のタイミングでセイスイハイムへの支払が必要になります。
つなぎ融資を申し込んでいる方は、このタイミングで2回目のタイミングが「据付」時であり、中間つなぎが行われます。
施主は特に何をするわけでもありません。
セキスイハイムよりつなぎ融資が行われた旨の通知が送付されますので、内容をご確認ください。
最終つなぎは引き渡し
3回目のつなぎ融資は、建物が完成して引き渡しを受けるタイミングです。
銀行の住宅ローンの融資実行日が決まりると、支払日(振替日)も決まります。
住宅ローンを申し込んだ銀行の融資担当者とセキスイハイムの担当者で連絡を取って調整されることが多いと思いますが、金融機関によっては申込者である施主が連絡調整を行わなければならない場合もあります。
最終段階で、住宅ローンは事務手数料等を差し引いた残りの金額が振り込まれるため、積水リース株式会社に返済する金額を確定させる必要が出てきます。
いつまでに、いくら支払うのか、事前に管理担当や営業担当に確認して振り込む準備しておくと慌てずに済みます。
手数料(金利・利息)
積水リース株式会社から立替払という名目でつなぎ融資を受ける以上、利息に相当する手数料を払うことになります。
手数料の利率は1.9%(団体信用生命保険なしの場合)、万が一に備えて団体信用生命保険に加入しておくということであれば手数料の利率は2.1%になります。
手数料の計算方法は以下のとおりです。
「返済元本×手数料利率(1.9%)×借入日数÷365」
立替金額と借入日数(完成引渡後のローン実行時期)にもよりますが、土地と建物代金の合計が4000~5000万円を超えれば、手数料は概算で20~30万円強は必要になると考えていた方が無難です。
この手数料も資金計画に組み入れて考えなければなりません。
団体信用生命保険への加入
また、考えたくありませんが家が完成して引渡しを受けるまでに施主が亡くなった場合には団体信用生命保険に加入していなければ、このつなぎ融資の残債は免除されず相続人に引き継がれます。
相続人が無職やパートで支払能力がなければ建物完成後の住宅ローンの実行も難しくなり、せっかく完成した家を売却処分するほかなくなります。
死亡リスクを検討した上で、つなぎ融資を申込む際に団体信用生命保険に加入するかを施主と家族で話し合って決める必要があります。金利は高くなるものの安心感は増します。
取り扱い銀行
以下の銀行は、住宅ローンランキングなどで人気の銀行ですが、いずれもつなぎ融資には対応していません(取り扱いがありません)。
- 三井住友信託銀行
- 住信SBIネット銀行
- じぶん銀行
- ソニー銀行
ネット銀行では楽天銀行が対応しています。
楽天銀行は住宅ローンの対応が柔軟で使い勝手がよく、初期費用が抑えられるのが何よりも魅力です。
他にも取り扱いをしている銀行もありますので、住宅ローンをセキスイハイムの提携銀行を利用する場合、提携銀行がつなぎ融資を取り扱っているか営業担当又は管理担当にお尋ねください。
セキスイリースのつなぎ融資(立替払)がお勧め
金利面でいえば、積水リース株式会社の「セキスイ住宅つなぎ立替払」は団信なしで1.9%と他の銀行の金利より若干低いことから、費用自体を抑えることができます。
※最新の利率は営業担当にご確認ください。
また、何よりの魅力は、営業担当又は管理担当のワンストップで手続が済む点です。
施主自身が金融機関に赴いて申し込みをしなくてよいため、手間と労力が省けます。加えて、通常かかる事務手数料も不要です。
最後に
自己資金が多いほど、つなぎ融資の手数料は少なくて済むというメリットがありますが、一方で自己資金を増やすほど、手持ちのお金が少なくなるというデメリットもあります。
土地代金や物件への自己資金をいくら充てるか、引越しや家具・家電の購入や新生活に伴う諸経費をどのように用意するか、また、火災保険や登記費用をどのように支払うか、しっかりと計画しておくことが必要です。
初めての家づくりで失敗しないコツ
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