IKEAの収納PAXシステムの導入
IKEAのオーダーメイドワードローブとして人気のあるPAX(パックス)システムは、店内のワードローブコーナーでも、自宅のパソコンからでもホームページの「PAX収納プランナー」でシミュレーションをして注文することができます。
自宅近くにIKEAの実店舗が無い場合でも購入することは可能です。
フルオーダーメイドですので、棚を付けたり、引き出しを多くしたり、様々なパーツを好きな組み合わせで作ることができます。
予算に合わせたパーツの組み合わせが自由なのもメリットです。
まさに理想のワードローブが実現できる魅力的な商品であり、しかも、採用した場合の費用を見ると、セキスイハイムの提携メーカーの半額以下の価格に抑えることが可能です。
一方で、新築戸建てにPAXシステムを採用したい場合、配送をどのように行い、誰が組み立てて設置するかなど、意外と分からないことが多いのも事実です。
IKEAの実店舗では、セルフサービスを原則としているため、組み立てに関してPAXシステムをどのように設置するかという疑問や、IKEAの家具の組み立てサービスをPAXシステムにも利用できるのかという疑問などが思い浮かびます。
家具組み立てサービスを利用
なお、PAXシステムには、設置する場合に「必ず付属の壁用固定具で家具を壁に固定してください」と説明書きがあり、転倒防止のためにも、あらかじめ設置壁に下地補強を施す必要があります。
キャビネット一つをとっても重くて高さもありますので、一人で組み立てて設置することは現実的ではありません。
下地補強した壁に専用の金具で固定する必要もあることから、素人がDIYで組み立てて設置することは非常に厳しいと考えます。
家具組立てサービスの料金
そこで、IKEAに家具組立てサービスを利用できないか問い合わせたところ、これらの下地補強や組立設置作業も以下の料金を支払うことで、サービスが利用できることが判明しました。
商品代金の20% の料金+以下の費用 | |
基本工賃 | 5,000円 |
壁の固定費
(キャビネット1個につき) |
2,000円 |
下地補強費(60cmごとに) | 3,000円 |
PAXシステムを新居・新築に設置する方法
内装工事を請け負う工務店に依頼
PAXシステムを新築戸建てに設置する方法について、IKEAワードローブコーナーの販売スタッフに購入者がどのように設置しているかを尋ねてみました。
多くの場合は、新築内装工事を請け負う工務店の大工さんに設置を依頼するケースがほとんどであるとの回答でした。
実際に専門の職人さんに任せた方が、長く使うものですので、安全で仕上がりも綺麗なものができますし、仮に施工不良の場合でもセキスイハイムに依頼することで修繕作業を行ってもらえるという利点もあります。
また、PAXシステムを設置する箇所以外にもテレビの壁掛け工事等で下地補強工事をする箇所が数か所ある場合は、まとめて工事を行った方が割安になることの方が多いのではないでしょうか。
ハウスメーカーではなく、地元の工務店で家を建てる場合などは交渉次第で工賃をサービスしてくれることもあるかもしれませんので、掛け合ってみてはいかがでしょうか。
イケアの家具組立てサービスを利用する場合の注意点
上記のとおり、PAXシステムにもIKEAの家具組立サービスを利用することができます。
内装工事を請け負う工務店に設置工事を依頼する場合とで、どちらが安く済むかは、下地補強の範囲やキャビネットの数によっても異なりますし、内装工事を請け負う工務店の工賃相場によっても変わってきますので一概には言えません。
ただ、キャビネットの数が3つ以上で下地補強の箇所が多くなれば、組立サービス料金は総額で5万円を超える場合もあるでしょうから、ハウスメーカーに設置工事を相談することをお勧めします。
IKEAの家具組立てサービスを利用する場合、最も注意しなければならないのは、設置工事は、新居完成後の引き渡しを受けた後に自ら手配する必要があることです。
一般的には、引渡し前の工事途中にハウスメーカーが手配した業者以外が建物の中に入って設置工事を行うことはできません(契約されているハウスメーカーの工事担当者や営業担当者にご確認ください)。
加えて、キャビネットを組立てる際のスペースを確保する必要がありますので、引き渡し後にベッドなどの家具を搬入すると、工事が難航すること間違いないと思います。