住宅ローンの審査前の注意点(信用情報・携帯電話分割払・料金延滞)

住宅ローンの審査前の注意点(信用情報・携帯電話分割払・料金延滞)

住宅ローン審査の注意点

住宅ローンの審査については、上場企業にお勤めの方や公務員の方のように安定していれば審査に落ちないとお思いかもしれませんが、実際のところそうでもありません。

審査が通らない要因はいくつかありますが、銀行はその理由を開示することはありませんので、審査前から気を付ける必要があります。

本記事ではこれから住宅ローンの審査を迎える方にぜひ押さえておいていただきたい事項を紹介しますので、安心してマイホーム計画が実現できる一助になれば幸いです。



返済比率(返済負担率)が重要な審査基準

返済比率(返済負担率)とは、収入の内いくらがローン返済に充てられるかの割合を指します。各金融機関は、貸出のときの目安として独自の返済負担率の基準をさだめていますが、オープンにはなっていません。

返済負担率がオープンになっているのはフラット35だけであり、フラット35の場合は、年収400万円以上の人の場合は負担率35%、年収400万円以下ならば30%と設定されています。

例えば、年収500万円、年間返済額130万円の場合は、130万円÷500万円×100=26%といった具合に返済比率を計算して審査材料にします。

年間返済額には住宅ローンの毎月返済額やボーナス時返済額だけでなく、住宅ローン以外の借り入れ(カーローン等)があればその返済額も含めるので注意が必要です。

なお、返済負担率を超えた融資希望額が意外と本審査を通る場合もあります。

というのも、比較的安定した雇用実態があり勤続年数が長い場合には、銀行側も喜んでお金を貸したがる傾向にあります。

家は生活の基盤であり、経済的に生活が苦しい場合でも住宅ローンだけは優先して返済することは銀行側も承知しています。

その結果、年収が高いために上限ギリギリ(年収の7~9倍以上)の借入れをしてしまい、住宅ローンの返済に苦労するのです。

 

自己資金額

仮審査や本審査時には物件価格に対して自己資金を記載する欄があります。実際に年収が高い場合でも金融資産が少なく、自己資金額が極端に低い場合には「計画性」に疑念を持たれる場合がありますので注意が必要です。

ただし、最近は頭金ゼロのフルローンで融資を行う銀行もありますので、融資希望金額、年収、勤務先、勤続年数、年齢、返済負担率、物件担保価値等を総合考慮して審査が通る場合も多いようです(その場合でも返済負担率上限ギリギリの場合は審査が厳しくなると思われます)。




信用情報の注意点

他社の借入・返済状況

カーローンや信販会社のカードローン、消費者金融からの借り入れ状況、また、奨学金返済状況やスマートフォンの分割払い(24回等)の返済状況も審査対象となります。

ちなみに、スマートフォンの分割払いをされている方も多いと思いますが、この端末本体の代金は、カーローンや、カードローンと同じように借金として返済比率の計算に含まれます。

したがって、他社から借入があると、融資可能額が減りますし、銀行側は信用情報を基に審査しますので、虚偽の事実を申告すればそれだけでアウトになる可能性が高いです。特に一度でも支払を怠った場合は信用情報に記載されているため、審査は厳しくなるでしょう。

多くの場合は、仮審査を経た後に本審査を行います。仮審査の段階で他社の借入状況(奨学金やスマートフォン端末代金分割払い)や事実をそのまま申告して、本審査前に完済できるものは整理しておく必要があります。

クレジットカード・キャッシング枠

金融機関によって異なりますが、クレジットカードのキャッシング枠には注意が必要です。実際にキャッシングを使った履歴がなければ特に問題はないという見方もありますが、いつでもATMで借入れができる状態にあるわけですから、実際に借りていなくても、キャッシング枠があるだけで借入れがあるとみなされてしまうという見方もあります

 

住宅ローンの審査前にクレカ整理
イメージ:住宅ローンの審査とクレカ

 

キャッシング枠のついたクレジットカードを複数お持ちの場合には、キャッシング枠を使っていなくてもお金を借りていると見なされ、これが理由で住宅ローンの審査に通らないという場合があります。

複数枚のクレジットカードを所持していて、全てにキャッシング枠がついていたら、キャッシングの利用停止を申請するか、もしくは使用予定や頻度の少ないクレジットカードは解約することをお勧めします。

 

ブラックリスト(異動情報・携帯電話料金の延滞)

なお、異動情報と呼ばれる延滞・遅延の情報が信用情報に記載されている場合は審査は非常に厳しくなります。

携帯電話の料金延滞がある場合も同様ですし、その他、クレジットカードの延滞や奨学金の延滞がある場合も審査が通りにくいと思った方がよいでしょう。

異動情報は5年間は消えませんし、個人再生と自己破産は10年間記録が残りますので、その点は覚悟しておきましょう。




自分の信用情報の確認

住宅ローンの本審査前に自分の個人信用情報を確認する方法があります。

  1. シー・アイ・シー(CIC)
  2. 日本信用情報機構(JICC)
  3. 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

国内には上記3つの個人信用情報センターがあり、それぞれ取り扱う個人信用情報が異なりますので、自分の個人信用情報を請求すれば、過去の履歴を確認することが可能です。1000円前後で簡単に請求できますので、各社HPを確認してみてはいかがでしょうか。

 

最後に

住宅ローンをどの金融機関から借りるか、仮審査を数社に行うことがあると思いますが、マイホームの購入や建築を計画して、ハウスメーカー等と打合せを行う段階で、早めにご自身の信用情報の請求を行うことをお勧めします。

意外と「こんなことも載せられているんだ」と驚くこともありますし、特にクレジットカードの整理とスマートフォン端末代金の完済、カーローンの完済は速やかに行った方が賢明です。

筆者自身も分譲マンションを売却を検討して、次に戸建てを建てると決めた1年以上前から信用情報を請求して、審査が通るようにクレジットカードの整理をはじめ身辺整理を始めました。

後回しにすればするほど、資金計画を立てる上でネックになりますし、審査に通らなければマイホームの計画自体が頓挫してしまいますので、お金の身辺整理を行うのと、事前審査後に新規で借り入れ(スマートフォンの端末代金の分割払い購入含む)を行わないことは肝に銘じておく必要があります。

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