セキスイハイムの坪単価を下げる

セキスイハイムの坪単価を10万円下げる3つの方法・予算オーバー対策

坪単価の全国平均

坪単価とは,建物の床面積1坪(約3.3㎡)当たりに建築費がいくら掛かっているかを算出したものです。

計算方法は,家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)です。

 

坪単価の全国平均は50万円〜60万円が相場です。

ハウスメーカーによって本体価格に含めるものが異なったり、延床面積ではなく施工面積で算出したりと、坪単価を算定する上で共通のルールはありません。

 

細かい計算方法がハウスメーカーによって異なるため、坪単価が高いからといって直ぐに敬遠するのも、逆に安いからといって飛び付くのも注意が必要です。

 

セキスイハイムの坪単価は高い

セキスイハイムの坪単価について、住宅産業新聞の調査結果は下表のとおりです。

年度 平均単価 平均床面積(坪) 平均坪単価
2020 3130万 35.5 88.1
2019 3150万 36.2 87.0
2018 3120万 36.8 84.7
2017 3110万 37.2 83.7
2016 3060万 37.2 82.3

 

大手ハウスメーカーの中では高い位置にいるのは間違いありません。

セキスイハイムの坪単価は88万円超えるまでに上昇しました。

注目すべきは平均床面積は減少している点です。

 

セキスイハイムの坪単価は、建物本体工事費及びその他工事費を床面積で割ったものであり、屋外工事・外構工事費・地盤補強工事等の付帯工事は含まれていない点が注意です。

 

セキスイハイムの坪単価を下げる方法①

それではセキスイハイムの坪単価を下げる具体的な3つの方法の1つ目を解説します。

1つ目は建物本体及び設備の見直しです。例えば、

①建物の形状と規模(延床面積)を見直

②窓や勝手口の数を減らす

③外壁磁器タイルや快適エアリー等の設備の取捨選択

建物の形状と規模(延床面積)を見直す

1・2階の面積を同じにする総2階は、基礎や柱など構造部と屋根材が最小限で済むため、建築費用を抑えることができます。

 

また、総2階のメリットとして、屋根は2階部分のみのため雨漏りの恐れが少なく、外壁面積が少ないため断熱・気密効率が高いとされています。

 

真四角なシンプル外観にはなりますが、費用面においても坪単価を下げるメリットがあります。

 

次は床面積の減少です。

40坪の延床面積で設計していたプランを2坪小さい38坪のプランで設計を見直すことで、建物自体が小さくなり、ユニット・外壁が減り、総じて建築費用は抑えられ、隔日に坪単価を下げることができます。

予算オーバーや坪単価を下げるには、一番効果のある方法ですから、居室の広さや家事動線、収納の広さ等を見直して、延べ床面積を小さくするという選択肢も取っておいた方がよいと思います。

 

窓や勝手口ドアの数を減らす

上記①建物本体工事費用を少しでも抑えようと考えるなら、窓の数を減らしたり、勝手口ドアを付けないだけでも30万円~50万円近くのコストカットに繋がります。

【下写真はピクチャーウィンドウ】

セキスイハイムの窓
画像引用元:セキスイハイムの建築実例 https://www.sekisuiheim.com/case/c060/index.html

 

勝手口ドアの価格は安いもので約20万円,高いもので約34万円と高額です。

また、セキスイハイムの窓は、小さな窓1つでも3万円を超えますし、掃き出し窓の場合には10万円以上します。

 

上記写真のピクチャーウィンドウの場合はさらに高額ですので、標準の掃き出し窓を採用するだけでもコストカットになります。

窓を減らしたり、勝手口を付けないだけで、坪単価を3〜5万円下げることに繋がります。

 

外壁磁器タイル、快適エアリーなど設備の取捨選択

注目すべき点は②「その他工事」にあります。

その他工事の内容はセキスイハイムの主力設備である、太陽光発電システム・蓄電池システム・HEMS・外壁磁器タイル快適エアリー等です。

約40坪の住宅の場合

外壁磁器タイル(レジデンスタイルN) 約1,800,000円
快適エアリー 約850,000円
太陽光発電システム(約7kWh) 約2,500,000円
蓄電池システム(約7kWh) 約1,400,000円
HEMS 約80,000円

 

これら設備を全て導入すれば非常に高額な工事費用が上乗せされ坪単価は上昇しますので、割り切って特定の設備(例えば、蓄電池システムは採用しない等)と決めると坪単価を下げることができます。

 

高額な設備のグレードを落とす方法も坪単価を下げるには有効です。

 

外壁磁器タイルを採用するものの、上位外壁であるレジデンスタイルG/Nは選ばずに、ラスティックタイルを採用するだけでも、約70万円~100万円(※建坪で差額は異なる)の節約に繋がるため、結果として坪単価は3~5万円下がります

外壁磁器タイル
レジデンスタイルN

 

特に外壁磁器タイルの上位商品レジデンスタイルは見栄えのグレードアップ以外は他の磁器タイルと性能は同じで、この凸凹したデザインと意匠性が建物外壁全体で約70万円~100万円の差になります。

セキスイハイムの外壁磁器タイル
ラスティックタイル

 

予算を掛けずに外壁を選びたいという場合はセキスイハイムの新商品であるジオマイト外壁を選択するという方法も坪単価を下げるには有効です。

ジオマイト外壁・セキスイハイム
ジオマイト外壁

 

また、セキスイハイムのキャッチフレーズ「あったかハイム」の実現に欠かせない全館空調システムである快適エアリーを採用しない場合も約80~100万円前後のコストカットになるため、坪単価を3~5万円程度下げることができます。

 

セキスイハイムのオーナーでも意外と快適エアリーを採用しない人は多いので、市販のエアコンで十分と考えれば大幅に予算カットが可能です。

 

このように魅力ある設備は多いのですが、必須設備ではないために採用しなければ生活に支障が生じるというものではありません。

 

坪単価を下げる方法②

坪単価を下げる2つ目の方法は、セキスイハイムの標準仕様の部材・商材・設備を採用することです。

 

裏を返せばオプション商材等は採用しないことです。

 

例えば、フローリングの床材、ドア、階段、収納、浴室、システムキッチンなどの水回り設備は、セキスイハイムの標準仕様から選択し、グレードアップした上位商材や提携メーカーの商材を選ばないことで、追加工事や追加費用を抑える極力抑えることができます。

 

例えば、水回り設備で言うと、リクシル、タカラスタンダード、パナソニック、クリナップといった設備メーカーにはセキスイハイムの標準仕様のシステムキッチンのシリーズが用意されています。

 

これは大量の注文に備えて一定の商材で揃えた規格のものをあらかじめメーカー側で用意することでコストダウンを図っています。

 

トイレも同様にセキスイハイムの標準仕様のトイレ(収納、壁紙、床材全て)を採用することで予算カットに繋がります。

 

このようなセキスイハイムの標準仕様の設備を採用するだけでも大きなコストカットに繋がり、結果的に坪単価を下げる効果があります。

 

装備は充実していますので通常使用に過不足はないと思います。

なお、標準仕様のシステムキッチンに、食器乾燥機・水栓はセンサー式をオプションで付けるといった、部分的なグレードアップは価格上昇を最小限に抑える効果があります。

 

 

坪単価の上昇には繋がらずに満足感が得られますので、「これだけは譲れない」というスポット的な優先順位を付けることは大切です。

 

その他、玄関ドアのスマートキーや浴室乾燥機、壁紙(アクセントクロス)、エコカラット、ウォークインクローゼットなど注文住宅には様々なオプション商材がありますが、標準仕様を原則としつつ、予算との兼ね合いを考てスポット的に選ぶ方がよいと思います。

 

坪単価を下げる方法③

最後は、建物工事請負契約前(間取完成後)に、建築費総額に対して値引き交渉を行うことです。

これには理由があり、建物工事請負契約を結ぶ段階では、

①水回り設備

②インテリア工事

③外構工事

 

この3つは何も決まっていません。

請負契約を締結した後でセキスイハイムで家を建てることが決まったら、上記①②③を打ち合わせて決めていくという手順になります。

 

値引き交渉は全部決まってからでいいかな」なんて悠長な姿勢でいると大損することになりますので注意してください

坪単価を下げる交渉

工事請負契約を結ぶ前に、資金計画書記載の総額から500万円前後の値引きを引き出さなければ、インテリア工事や外構工事等の付帯工事で費用が嵩み、結果的に予算オーバーという事態になりかねません。

 

裏を返せば、一番最初に締結する請負契約を結ぶ前に大きな値引きを引き出すことができれば、効果的に坪単価を5~10万円程度まで引き下げることができます

「こんなことを言ったらワガママな施主だと思われるから」と予算オーバーを我慢するのは得策ではありません。

 

結果的に予算オーバーした住宅ローンを払うのは施主ですから、後々の生活(家計)にも影響します。

 

営業担当に対しては、ワガママな施主であることが家づくりには健全だと思ってください。

 

また、スマートパワーステーションGRなど新商品発売後に家を建てる際には、セキスイハイムは親会社である積水化学工業株式会社のキャンペーンなどが設けられていることが多いです。

 

したがって、新商品販売時期を狙えば大幅値引きが狙えるチャンスでもあります。

さらに、お勤めの会社の福利厚生等でベネフィットステーションを利用されている場合は、建物本体価格3%のOFFなどの特典もありますので、様々な特典やキャンペーンを駆使して値引き交渉を進めます。

 

まとめ

坪単価を下げる方法、予算オーバー対策としてのまとめです。

  1. 建物本体及び設備の見直し
  2. 標準仕様の部材・商材・設備を極力採用すること
  3. 建築費総額に対して値引き交渉を行うこと

 

どうしても予算内に収めたいというときは、施主だけで考えるのではなく、営業担当、設計担当、インテリア担当、外構担当に考えてもらいましょう。

施主が絶対にこだわりたい物を残して、予算に収まるように代替案を依頼するのです。

坪単価は飽くまでもハウスメーカーや工務店の比較材料に過ぎず、安いからといって飛び付くのはリスクが高いです。

その数字はハウスメーカーが独自算出したもので根拠となる数字の出し方がメーカーによって異なります。

 

一見安くても打ち合わせを進めていくと、追加、追加で結果的にローコストにはならなかった、予算オーバーしたという失敗はよく聞く話です。

 

上記3つの方法を駆使することで、建築費総額を押さえることができますし、結果的に坪単価を下げることに繋がります。
 

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