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こういった不安や疑問にお答えします。
セキスイハイムの坪単価の高さは業界トップクラスであり、打合せを進めていくうちに、どうにか坪単価を下げたい・予算内に収めたいという方が多いと思います。
そこで、本記事は、セキスイハイムの坪単価と、2021年版坪単価を10万円下げる3つの方法と注意点を解説しています。
本記事を最後までお読になると、工事金額を削減して坪単価を下げることができます。
また、予算オーバーでどうしようというときにも参考にしてください。
坪単価の全国平均
まずは、坪単価の定義から簡潔に説明します。坪単価とは,建物の床面積1坪(約3.3㎡)当たりに建築費がいくら掛かっているかを算出したものです。
計算方法は,家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)です。
坪単価の全国平均は50万円〜60万円が相場です。
例:本体価格4000万円で延床面積が40坪の場合
4000万円 ÷ 40坪=100万円 (坪単価は100万円です。)
ハウスメーカーによって本体価格に含めるものが異なったり、延床面積ではなく施工面積で算出したりと、実は坪単価を算定する上で共通のルールはありません。
例えば、玄関ポーチや二階の吹き抜け部分も含める施工面積で計算した場合には、分母の数字が大きくなるため,当然に坪単価は安くなります。
細かい点の計算方法がメーカーによって異なるため、坪単価が高いからといって直ぐに敬遠するのも、逆に安いからといって飛び付くのも注意が必要です。
セキスイハイムの坪単価は高い
セキスイハイムの坪単価について、住宅産業新聞の調査結果は下表のとおりです。
年度 | 平均単価 | 平均床面積(坪) | 平均坪単価 |
2019 | 3150万 | 36.2 | 87.0 |
2018 | 3120万 | 36.8 | 84.7 |
2017 | 3110万 | 37.2 | 83.7 |
2016 | 3060万 | 37.2 | 82.3 |
約37坪の住宅で平均坪単価が84.7万円で、三井ホームや住友林業、積水ハウスに比べると低い坪単価ですが、大手ハウスメーカーの中では高い位置にいるのは間違いありません。
セキスイハイムの坪単価は87万円まで上昇しました。
セキスイハイムの坪単価は、建物本体工事費及びその他工事費を床面積で割ったものであり、屋外工事・外構工事費・地盤補強工事等の付帯工事は含まれていません。
セキスイハイムの坪単価を下げる方法①
それではセキスイハイムの坪単価を下げる具体的な3つの方法の1つ目を解説します。
1つ目は建物本体及び設備の見直しです。例えば、①建物の形状と規模(延床面積)を見直す、②窓や勝手口の数を減らす、③外壁磁器タイルや快適エアリー等の設備の取捨選択です。
建物の形状と規模(延床面積)を見直す
1・2階の面積を同じにする総2階は、基礎や柱など構造部と屋根材が最小限で済むため、建築費用を抑えることができます。
また、総2階のメリットとして、屋根は2階部分のみのため雨漏りの恐れが少なく、外壁面積が少ないため断熱・気密効率が高いとされていますので、真四角なシンプル外観にはなりますが、費用面においても坪単価を下げるメリットがあります。
次に例えば40坪の延床面積で設計していたプランを2坪小さい38坪のプランで設計を見直すことで、建物自体が小さくなることで、ユニットや外壁にも影響があるため、総じて建築費用は抑えられ、隔日に坪単価を下げることができます。
予算オーバーや坪単価を下げるには、一番効果のある方法ですから、居室の広さや家事動線、収納の広さ等を見直して、延べ床面積を小さくするという選択肢も取っておいた方がよいと思います。
窓や勝手口ドアの数を減らす
上記①建物本体工事費用を少しでも抑えようと考えるなら、窓の数を減らしたり、勝手口ドアを付けないだけでも30万円~50万円近くのコストカットに繋がります。
【下写真はピクチャーウィンドウ】

勝手口ドアの価格は安いもので約20万円,高いもので約34万円と高額です。
また、セキスイハイムの窓は、小さな窓1つでも3万円を超えますし、掃き出し窓の場合には10万円以上します。
上記写真のピクチャーウィンドウの場合はさらに高額ですので、標準の掃き出し窓を採用するだけでもコストカットになります。
窓を減らしたり、勝手口を付けないだけで、坪単価を3〜5万円下げることに繋がります。
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外壁磁器タイル、快適エアリーなど設備の取捨選択
注目すべき点は②「その他工事」にあります。
その他工事の内容はセキスイハイムの主力設備である、太陽光発電システム・蓄電池システム・HEMS・外壁磁器タイル・快適エアリー等です。
約40坪の住宅の場合
外壁磁器タイル(レジデンスタイルN) | 約1,800,000円 |
快適エアリー | 約850,000円 |
太陽光発電システム(約7kWh) | 約2,500,000円 |
蓄電池システム(約7kWh) | 約1,400,000円 |
HEMS | 約80,000円 |
これら設備を全て導入すれば非常に高額な工事費用が上乗せされ坪単価は上昇しますので、割り切って特定の設備(例えば、蓄電池システムは採用しない等)と決めると坪単価を下げることができます。
高額な設備のグレードを落とす方法も坪単価を下げるには有効です。
外壁磁器タイルを採用するものの、上位外壁であるレジデンスタイルG/Nは選ばずに、ラスティックタイルを採用するだけでも、約70万円~100万円(※建坪で差額は異なる)の節約に繋がるため、結果として坪単価は3~5万円下がります。

特に外壁磁器タイルの上位商品レジデンスタイルは見栄えのグレードアップ以外は他の磁器タイルと性能は同じで、この凸凹したデザインと意匠性が建物外壁全体で約70万円~100万円の差になります。

予算を掛けずに外壁を選びたいという場合はセキスイハイムの新商品であるジオマイト外壁を選択するという方法も坪単価を下げるには有効です。

また、セキスイハイムのキャッチフレーズ「あったかハイム」の実現に欠かせない全館空調システムである快適エアリーを採用しない場合も約80~100万円前後のコストカットになるため、坪単価を3~5万円程度下げることができます。
セキスイハイムのオーナーでも意外と快適エアリーを採用しない人は多いので、市販のエアコンで十分と考えれば大幅に予算カットが可能です。
このように魅力ある設備は多いのですが、必須設備ではないために採用しなければ生活に支障が生じるというものではありません。
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