後悔しない?セキスイハイム・リビング階段
そもそもリビング階段について基本を押さえておきます。
「リビング階段」とは、リビングやダイニングなど、家族のくつろぎのスペースに設けた階段のことを言います。
また、リビングの中に階段を設けて2階へ行くためには、必ずリビングを通らなければならないようになっている階段も含みます。
リビング階段のメリット
では、敷地条件や住まい全体の間取りなどにもよりますが、リビング階段を採用する場合に期待できるメリットを紹介します。
子どもとのコミュニケーションが図りやすい
幼稚園や小学生を持つ親御さんは、お子さんの変化への気付きということが一つの心配ごとだと思います。
まだ、親への連絡・報告が難しい年代でもあることから、親の方からお子さんのちょっとした変化を見逃さずに観察することが大切になってきます。
リビング階段を設けた場合は、学校から帰宅して二階の個室に行くためにはリビングを通過しなければならない間取りとなりますので、自然に様子を観察することができます。
中学生や高校生にもなると親との会話も少なくなり、帰宅して居室に直行すると、いつ帰ったのかも分からない、いつ出て行ったかも分からないなんてことが起こり得る可能性があります。
また、友人を自宅に招く場合も親の目が届くという(親側の)メリットもあります。
つまり、リビング階段を採用することで、必ず顔を会わすため、押しつけがましいコミュニケーションにはならずに済み、自然な会話が期待できます。
階段が空間のアクセントになる
プランニングにもよりますが、デザイン性の高い階段とすることで、空間のアクセントにもなります。
たとえば、螺旋階段やなどは、空間のイメージを大きく変えるのではないでしょうか。
また、階段から続く手すりをすりガラスにすることで光を取り入れるとともに、デザイン性も高くなります。上階からの光を下階に取り込み、明るいリビングとすることも可能になります。
リビング階段を「ベンチ」として活用できる。
階段壁に凹みを付けて本棚を設けることで、読書スペースにすることも可能です。お子さんが階段をベンチとして活用することもできますので、空間作りの一つのアイデアとして考えてみてはいかがでしょうか。
リビング階段のデメリット
さて、それではリビング階段のデメリットについて紹介します。
来客時に備えてリビング・ダイニングを片付けておく必要がある。
リビング階段にするのであれば、子どもが友人を自宅に招く際に必ずリビングを通ることになますので、リビングは常に片付けておく必要があります。ダイニングがリビングと一体となっている場合はダイニングが散らかっているのにも注意が必要です。
子どもの友人が遊びに来る際は、身なりを整えておかなければなりません。
お子さんが年頃の娘さんの場合は特に父親や男兄弟は注意が必要です。娘さんの友人が自宅に遊びに来たときに、身なりを気にしないお父さん(お兄さん)だったら娘さんは嫌がること必至です。
だらしない格好の父親の姿や散らかったリビングを友人には見せたくないものです。これでは友人宅に遊びに行くことがあっても自宅には招きたくありません。
それでは良い友人関係を築くのは難しくなり、親子や家族の良好な関係を築くのも難しくなってきます。
したがって、リビング階段を採用する場合、年頃の娘さんがらっしゃるのなら、父親は娘さんが友人を招いてもいいように休日でも身なりを整える必要があります。
来客時に子どもが1階に降りづらい。
お子さんの友人を自宅に招いた場合とは違って、父親・母親の来客があった場合にもリビング階段は注意が必要です。
お子さんの帰宅時も外出時も必ずリビングを行き来することになるため、お客さんとその都度顔を合わせることになります。
また、家族がトイレやお風呂を利用する際に1階に下りる際、用が終わり部屋に戻る際にもお客さんと顔を合わせることになるため、来客のよくある家だとリビングに階段があることで家族間のプライバシー面で気が休まらないというデメリットが考えられます。
音漏れ
下の階の話し声やテレビの音が2階にも聞こえやすくなりますので、勉強に集中したいお子さんや早く就寝したい人にとっては1階リビングの生活音が気になる場合もあり、お互いに気遣いが必要になります。
子供部屋で友達と遊ぶ声が響いたりするケースもあり、気配を感じる程度であればいいのでしょうが、くつろぎが妨げられない工夫も必要になってきます。
特に家族に夜勤サイクルの人がいる場合は他の家族と生活リズムが異なるため、リビング階段の採用は考え直した方がよいと思います。
暖房効率の悪さ
セキスイハイムでは快適エアリーを1階のみに採用している施主の方が多いのですが、2階に上がる階段途中で明らかな温度差を感じます。
中には暖房効率を考えて、リビング階段に扉を設置される方もいらっしゃいます。
地域差はあるにせよ、高気密高断熱を謳っているセキスイハイムであっても、リビング階段のデメリットはなかなか解消できないのが現実です。
最後に
リビング階段に限りませんが、間取りプランは、現在だけでなく将来的な家族の変化、年齢や構成の変化を見据えることがとても大切です。
お子さんが小さなときは魅力的な間取りプランも、中高生と成長したときには、適さなくなる場合もあります。
中長期的な視点で、住まいに対する要望の優先順位を明確にして検討することが大切ですし、日常生活の家族や来客の動き、生活動線を十分考慮・検討して、プランニングしなければ、後々後悔すること必至です。
リビング階段を採用する場合でもどこに階段を設けるかで随分と動線や音漏れなど変わってきますし、2階の間取りも随分と変わってきます。営業担当や設計担当に要望を伝えて満足の行く階段プランを検討してください。
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