雨漏りの発見に至った経緯
セキスイハイム担当者による1年点検時に、天井の壁紙に線上の染みで雨漏りが疑われました。
本記事で写真を掲載しようと試みましたが、画像では特定できないほど、薄く細い染みでした。肉眼でぱっと見ても分からない程度でした。
今回、雨漏りを特定できたのはファミエスの社員の経験から来る「もしかして」という疑いです。
これを見逃してしまうと、天井の石膏ボードが雨に濡れてたわみが出たり、天井の断熱材が濡れてしまって交換を要するなど、他の部分にも大きな損害が生じてしまうところでした。
雨漏りの原因特定
原因を特定するためには、足場を組んで屋根に上る必要があります。
足場業者が来て足場を組む作業が行われ、翌日に屋根に上って原因特定のための調査を行われました。
調査の結果、雨漏りの原因と場所を特定することができました。
ユニットの結合部分を伝って石膏ボードが濡れて雨漏りに至った。
コーキングの目的
- 緩衝材(弾力性により地震などの揺れや温度変化による収縮膨張に対応できるために使用)
- 接着材(屋根とパネルの隙間を埋めたり、水回りのシンクと壁の隙間を埋めるために使用)
- 防水材(雨漏りなどを防止するために使用)
セキスイハイムの特徴は、工場で生産されたユニットを現場で組み立てて行きます。
ユニットがトラックで運ばれてクレーンによって積み上げられ、工事担当者や業者によってユニットを結合していくのです。
最後の屋根部分を接合する際にコーキング剤が塗布が不足していたというヒューマンエラーが雨漏りの原因でした。
雨漏りの修繕工事
散水調査及び屋根裏からの目視調査により、施工不良箇所を特定します。
本件は既定の長さのコーキング剤が塗布されていないことが原因でしたので、雨漏り箇所が特定できた後は、施工不良箇所にコーキング剤を注入します。
なお、後日、工事担当者から報告では、他の接合部分も調査をし、問題は無かったものの念のためにコーキング剤を注入したそうです。
室内の修繕工事は、濡れた石膏ボードを交換し、業者が入り天井の壁紙を貼り直してもらいました。
雨漏り修繕工事の工期は3日間でした。内2日間は足場を組んで、解体に要した日数でしたので、実質1日で終了しました。
最後に
セキスイハイムのユニット工法は、工場生産のメリットを活かし、現場で一から作り上げる工法では困難なレベルの精度と品質管理の実現を謳っているものの、本件雨漏りの原因は、上棟の際の作業員のミスによる接合不良・施工不良でした。
いくら精巧な工事を工場内で行っても、上棟の際に人的ミスが起こるということを目の当たりにしました。
アフターサポート・メンテンナンスは手厚く、引き渡した後も修繕作業や点検作業、リフォーム工事に至るまで小さなことから依頼できるのが、大手ハウスメーカーで家を建てるメリットの一つだと思いますが、まずは引渡し前の工事を正確にやっていただくことが何より大切だと感じました。
セキスイハイムを検討中の方、これから上棟を迎える施主の方は、本件雨漏り事例を工事担当者に伝えるだけでも、同じ施工不良を未然に防ぐ牽制になると思いますので、参考にしていただければ幸いです。
家づくりのヒントになる面白いブログがいっぱいあります。
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