セキスイハイムのこういう間取りは後悔する。失敗しない間取りの作り方を紹介

セキスイハイムのこういう間取りは後悔する。失敗しない間取りの作り方を紹介

家づくりの過程で一番の悩みどころは「間取り」ですが、一番楽しいのも間取りを考えているときです。

 

旧居から新居に持っていく物(家具)や新居を建てるに当たって、家族構成に変動がある場合など、現在の状況と数年先の未来のバーチャルライフを2次元の設計図の中でイメージしながら、理想のマイホームを夢見て、家族の意見を擦り合わせる作業は楽しい一方で、予算との兼ね合いや立地条件等も含めて考えなければならないため頭を悩ますことも多々あります。

 

本記事は、実際に住み始めて分かる間取りの失敗や後悔する間取りについて紹介していますので、これから家を建てる方、まさに間取りに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

工場生産のデメリット

なお、セキスイハイムには同社特有の事情があります。つまり、セキスイハイムはユニット工法を採用し、決まった間取図(設計図)どおりに工場で各居室が製造され、そのユニットが工場から現地に輸送されて組み立てられるため、ユニットが完成した後は大きな変更を加えることは困難です。

 

例えば、工場発注した後に窓を一つ設置しようという考えが浮かんでも工場のラインで既にユニットが製造された後には難しいです。

 

浴室や階段は工場で既に作られて現地に運ばれてくるので、和室を洋室にという変更は可能ですが、階段や水廻りの位置の変更は利かないと考えて良いでしょう。

 

(関連記事:ユニット工法)

 

こんな間取りは失敗

LDKと同じ空間にトイレドアが見える

リビング・ダイニング・キッチンと「トイレ」の間に廊下等の仕切りがない、トイレで用を足した後にトイレのドアを開けて出た空間が廊下ではなく、直接リビング・ダイニング・キッチンという間取りは避けた方が無難です。 これは来客時もお互いに気を使うことになります。

 

※下図の間取りは実際に販売されている建売物件です。LDKと同じ空間にトイレがあり、目隠しの柱(壁収納)はありますがキッチンから丸見えです。

 

リビングからトイレか見える

お客さんが手洗いに立ってトイレのドアを開けて出てくるまで見える訳ですから、気まずいのは想像に難くないですよね。

 

ただ、こうした間取りの物件は実際にあり、建売物件で見掛けます。注文住宅では避けるに越したことはありません。お客さんだけではなく家族でも気を使う場面は少なくないと思います。  

 

また、トイレとは異なりますが、脱衣室・浴室も同様です。お風呂上がりに必ずリビングを通らなければならないのは避けたいところです。可能であれば脱衣室には二箇所に出入り口を設けるか、LDKとは別の空間(廊下を設けて)に浴室・脱衣室を設けることをお勧めします。

これは特に年頃の女の子がいるご家庭は検討が必要です。

リビングドアを開けると台所

リビングドアを開けるとキッチン、後悔する間取

玄関から廊下を抜けてリビングドアを開けると、奥様が料理をしているキッチン内が丸見えの間取りを検討中の場合は生活感が丸出しになるリスクを十分に考えておく必要があります。

 

キッチンカウンターの横にリビングドアがある場合ならまだ良いのですが、キッチンカウンターの内側が見える動線の場合には片づけを徹底しておく必要があるなど気を使うことが多くなります。




玄関が狭く渋滞

LDKを広く取り過ぎて玄関が狭く、外出から帰宅して家族数人が同時に玄関に入るとき一人ずつ入らなければ渋滞するような狭い玄関スペースは避けたいところです。

 

玄関たたきに余裕をもたせなければ狭く窮屈な玄関になります。玄関は「家の顔」ですので、大人が2人横に並んでもゆとりのある広さを確保することをお勧めします。

 

また、居住する家族が少ない場合は良いのですが、家族が多かったり、お子さんがいらっしゃるご家庭では、玄関の収納スペースが十分でなければ家族の靴や物が玄関や玄関前に溢れるケースが多いです。

玄関が片づかない、靴バラバラ間取り

理想的な間取りは、玄関に2畳〜3.5畳程度のウォークインシューズクロークや土間から入れて通り抜けできる納戸を設けることです。

 

壁に可動棚やパイプハンガーを設置することで玩具やガーデニング用品、コート類等の上着を一時的に掛けるスペースがあるだけでもリビングのソファやダイニングの椅子に掛けてしまうということは避けられます。

 

下写真は家族専用のウォークインシューズクロークです。

通り抜けシューズクローク・失敗しない間取り

【出典 セキスイハイム建築実例】

 

また、家族専用の通り抜けできる動線を設けることで、使い勝手も良くなり、メインの玄関をいつまでもスッキリとした空間に保つことができます。

シューズクロークを通り抜け

【出典 スーモ】

 

シューズクロークを設ける際は開閉できる窓を付けることで、明り取りや湿気・臭い対策にもなります。

 

ドアとドアとが干渉

ドアを多く設置する場合には、ドアとドアが干渉しないか、家族の移動にドアの開閉が支障にならないかをよく確認する必要があります。

 

例えば、リビングに出入りするドアとトイレのドアが干渉する、もしくは同時に開けたら隙間が無いといったケース。

 

リビングドアとリビング横の収納の折れ戸が当たってしまうケースなど、実際に住んでみると非常にストレスになりますので、間取図を作成する段階でハウスメーカーの担当者にもドア同士の干渉が絶対にないようにと注意喚起が必要です。

 

また、見落としがちなのは、居室のクローゼットの折れ戸とカーテンレールの端が干渉するケースです。カーテンレールを後付けする場合には注意が必要です。

寝室や子供部屋などのクローゼットの扉は、折れ戸を採用しているケースが多いため、折れ戸を開いたときにカーテンレールやその他の物に当たらないか設計段階から気を付けておくことをお勧めします。

 

ドアの干渉を防ぐ最善の方法は引き戸を多く採用することです。



廊下・階段が狭く家具が入らない

回り階段や廊下の曲がり角などベッドやピアノ、ダイニングテーブル、ソファなどの大型家具や冷蔵庫などの大型家電の搬入が難しい間取りになっていないか、十分な広さを確保しているかをご確認ください。 搬入経路が狭くて家具が入らない。後悔する間取

 

間取図には、図面上の寸法と実際に使える有効寸法がありますので、実際に通れる幅が何センチかを確認した上で搬入予定・購入予定の家具や家電を選ぶ必要があります。

 

実際に購入して家にリビングやキッチン、2階に搬入できない場合は、家具を分解したり、クレーンを使ったり、またはキャンセルせざるを得なくなったり、予期せぬ費用が発生する場合もありますので、家具や家電を購入する前に商品名を伝えたり、商品のカタログを営業担当やインテリア担当、設計担当に渡して搬入経路等を確認する方が間違いないでしょう。

 

リビングの奥に洗面所・浴室

リビングの奥に洗面所や浴室を設ける場合は、帰宅した子どもの動線を考える必要があります。

部活や外遊びで汚れて帰宅した場合に、浴室・洗面所に直行して一刻も早く着替えや手洗い、シャワーや入浴をさせたいですよね。

 

部活のユニフォームの泥汚れ

しかし、リビングの奥に浴室を作った場合、子どもが泥んこになって帰ってくると、リビングや廊下も泥だらけにあなってたまうことを覚悟しなければなりません。

特にお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんが帰宅後、浴室に直行できるような動線を考えておく方が良いでしょう。これは子どもだけではなく、大人であってもジムで運動をして帰宅した後、真夏に汗ビッショリで帰宅した場合にはシャワーを早く浴びてさっぱりしたいですよね。

バルコニーの奥行きが狭い・庇が無い

バルコニーに洗濯物を干すことを考えている場合には、壁から最低1.5m以上の奥行きが必要です。

奥行きが狭いバルコニーの場合、風が強いと洗濯物が壁についてしまうことも押さえておかなければいけません。

毎日の家事ですので、ストレスを感じずに洗濯物を干したり、天気の良い日に布団を干すことを考えれば、スムーズに動くことのできる余裕をもった空間が望ましいです。

 

また、雨が急に降った場合や小雨で風が無い場合にはバルコニーに庇(屋根)があれば洗濯物が濡れずに済みますので、深い庇のバルコニーがお勧めです。セキスイハイムのスマートパワーステーションシリーズは深い庇があるバルコニーを設けることができます。

スマートパワーステーションGR、深い庇

【出典 セキスイハイムのスマートパワーステーションGR】

 

吹き抜けリビングで夏は暑く冬は寒い

リビングを開放的な吹き抜けにすることで、明るく視覚的にも広く感じるようになりますし、シーリングファンなどを設置することで見た目にもお洒落です。

 

しかしながら、冬は1階で温めた空気が2階部分へ抜けて行くため暖房効率が悪く、夏は熱気はすべて2階部分へ上がるため、1階は冷房で涼しくても2階は非常に暑いというデメリットがあります。

 

また、吹き抜けに窓を設けた場合は光が入りやすくなる反面、太陽の熱も家の中に入りやすくなってしまい、日光を遮るためにシェードやロールスクリーンが必要になります。

 

2階部分が削られるため、家族が増えた場合などは既存の居室を工夫して利用しなければならないなど意外とデメリットが多いのも事実です。

(関連記事:吹き抜けリビング)

リビング階段のデメリット

吹き抜けリビングのデメリットと同様に、リビングに二階への階段を設けて失敗したという声もあります。一つは音の問題、リビングのテレビの音が二階の居室にも届いてしまいます。

 

二つ目は、来客時には二階から一階への移動はリビングを通らなければいけません。例えば、お子さんが友人を招いたときにリビングが散らかっていたり、お父さんがだらしない格好をしていると気まずい思いをすることもあります。

 

「家族のコミュニケーション」を理由にリビング階段を設ける施主も多いのですが、リビング階段を設けなければコミュニケーションが取れないといったことはないと思います。

 

やはり年ごろのお子さんはどういう間取りであれ親と一定の距離感を取りたがるのは成長過程では必要なことですので、数年後の家族の成長やライフプランを考えて、「コミュニケーションに固執し過ぎない」ことも家づくりにおいては大切だと考えます。

(関連記事:リビング階段)

 



 

子ども部屋の学習机とベッドの配置

リビングや主寝室の広さや家具の配置は慎重に考えるのですが、子ども部屋の広さや家具の配置は後回しになったり、具体的にどのように配置するか引越しの際に決めるご家庭も少なくありません。

実際に子ども用のベッドや学習机は大きく高さがあるため、引越しの際に部屋に搬入して想像以上に部屋が狭く感じることが多いです。

特に学習机は正面に本棚や照明が付いているタイプのものは、壁付けができるスペースに置かなければ窓を潰すことになりますので注意が必要です。

子ども部屋の間取り・ベッドと机の配置

また、兄弟二人以上で一部屋を使用して将来分ける場合も窓の配置やドアを二つ設置するなど、お子さんの年齢や人数、独立するまでの年数などを勘案して間取りを考えなければなりません。

(関連記事:子ども部屋の間仕切り)

 

隣家との間には目隠しフェンス

間取りとは直接関係ありませんが、「隣の人がいつも庭にいるのがリビングから見え、カーテンが開けられない」、「リビングの窓と隣家のトイレの窓が向い合わせになってしまった」というような事例も当然起こり得ます。

 

隣家が既に建っていれば事前に対策も立てられますが、そうでない場合には後から目隠しフェンスを設置するのも嫌味な感じがして気が引けるという気持ちも分からないではありません。

 

したがって、リビングが通りに面している場合もそうでない場合もあらかじめ高さ150cm程度の目隠しフェンスを設置することを検討してはいかがでしょうか。

 

失敗しないために

画像・写真を共有

営業担当の経験値には差があります。建築士資格を有していない営業担当が施主の要望を聞きながら間取図を作成することが現場では多いため、これまでの自らの経験や他のセキスイハイムの実例などを参考にしていることも珍しくありません。

 

施主側も営業担当任にせずにどんどん希望や要望を伝えていきましょう。どちらかというと間取図はセキスイハイムの社員と施主が理想や希望・イメージを共有して協働で作るものと考えておきましょう。

 

インターネットでは間取りに関する画像も多く掲載されていますので、イメージするリビングや間取りの画像を営業担当やインテリア担当にメールで伝えたり、カタログを渡してイメージのミスマッチを防ぐことが失敗を回避する賢い方法です。

目線・視線をイメージ

また、間取りや窓の位置を考える際には「目線・視線」にも注目してください。これは家の各居室から別の空間を見たときの見え方や、家の中から外を見たときの視線の抜けや外(隣家)からの視線をイメージすることで、プライバシーの確保という意識も見落とさずに済みます。

 

リビングの窓、隣家や道路からの視線に注意

 

例えば、リビングに大きな窓を設置することで開放感を得ることができますが、同時に注意しなければならないのが、道路や隣家からの視線です。

 

人の通りが多い道路沿いにリビングがあると家の中が丸見えなので何だか落ち着かない、カーテンを閉めっぱなしなんてことにもなりかねません。リビングの向いにお隣の窓があるというのも、窓やカーテンを開けづらくなるケースですので、隣家や道路を含む敷地全体から俯瞰してリビングを家のどこに持ってくるのか、窓をどこに付けるのか、外構工事のプランニングも含めて視線を意識するだけでも失敗を防ぐことできます。

動線を書き込む

間取りを考えるときは、家事動線や家族の通勤・通学動線を書き込むことで具体的なイメージが湧き、無駄のない効率的な間取りに近づけることができます。

 

朝起きて寝室や子ども部屋から、ダイニングや洗面所に移動し、身支度を終えて玄関までの動線を間取図に書き込みます。

 

奥様であれば、朝食やお弁当の準備をしながら子どもを学校や保育園に送る準備をし、並行して洗濯機から洗濯物を取り出してバルコニーで干すまでの動線を書き込むなど、日常の行動を間取図に落とし込むことで、部屋の配置や水廻り・階段・バルコニーの配置が動線と矛盾したものになっていないか、勝手口は本当にその場所でよいかなど、より具体的に考えることができ失敗が少なくなります。

 

筆者の後悔

筆者がバルコニーに付ければ良かったと後悔しているのが、水栓(蛇口)です。外用のコンセントは付けたのですが、水栓は考えが至らなかったのです。

バルコニーに観葉植物を置いて水やりをする場合やビニールプールで子どもを遊ばせたり、または、汚れた物(例えばシューズ等)を洗うために水栓を付けておけば良かったと思っています。




さて、最後に。

間取りについては、現在の住まいの悩みをベースにしながら、数年先、10年先の将来の家族構成や家族の成長に合わせた住みやすいプランを考える必要があります。

 

ただし、失敗しないと言いながらも住み始めてみると「やっぱりこうした方が良かったな」と思うことは多少出てきます。予算との兼ね合いや敷地や立地条件等との兼ね合いの中でどうしても理想と現実とで妥協せざるを得ない点があるのはやむを得ないことです。

 

ただ、完成した家に住んで家づくりを振り返ってみると、漠然としたイメージや理想・希望だけで突き進むよりは、営業担当やインテリア担当、設計担当、外構工事担当と理想とする家のイメージを共有しながら協働することが失敗しない家づくりの基本だと思いました。

 

 

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