セキスイハイムのユニット工法「自由設計」の不自由さを問う

セキスイハイムのユニット工法「自由設計」の不自由さを問う

ユニット工法は自由設計に適う?

セキスイハイムは、25種類の大小ユニットを組み合わせて家を作るユニット工法を採用しています。工場で生産する鉄骨ユニットというと「間取りが自由にとれないのでは?」と思ってしまいますが、実際には88種ものサイズバリエーションをもつユニットを組み合わせて「枠」を作り、その中は部屋などの空間を自由に仕切ることができ、鉄骨の柱と梁だけで基本構造が成立するので、耐震性にバラつきがなく、自由に間取りを設計することが可能だとセキスイハイムのHPでも謳っています。実際はどうなのでしょうか?

ユニットのサイズ

大きく分けて1.8m、2.7m、3.6m、4.5m、5.4m5種類のサイズがあります。このほかにも特殊なユニットがあり、それらを組み合わせて「自由設計」という名の、施主の希望に合った間取りを提案していきます。

 

セキスイハイムのユニット

ハイムのラーメン構造ユニットは、柱に100mmまたは120mmの角形鋼管。天井梁は200mm。床梁は150mmのたわみの生じにくい形鋼で構成されています。

ユニットの柱

間取りを考える上では自由設計と言いながら、やはりユニットの梁や柱の関係で、完全に自由設計とはいかない現状があるのではないかと考えます。たとえばユニット同士を繋ぐ場合に柱がどうしても、間取りの取り方によってはLDKに出てくる場合がありますよね。このような場合は、Cレン(「ハイビーム工法」)を用いることで最大約33畳もの柱や壁が出ない空間をつくることも可能です。

また、営業や設計担当との打合せを行い、柱を上手に避けるような間取りができるのならそれに越したことはありません。そうなると完全な自由設計とは言えないかもしれませんが、柱がでないようにと考えるのであれば、ある程度の制約は出てくるのかもしれません。

実際には、Cレン工法で柱を抜かずに柱を活かしてカウンター(収納)や間仕切りに利用する事例も多いです。その場合は太い柱がLDKに現われるため、タイルを貼ったり、格子を付けたり、収納を付けたり機能的にお洒落に活用するのがお勧めです。

柱の利用方法

インターホンモニターや太陽光発電システムのモニターを設置するスペースにしたり、リビングとダイニングを分ける間仕切りにしている設計も多くあります。柱を抜かずに上手く利用すれば、それはそれでアクセントと実用性を兼ね備えたスペースになります。




収納やカウンターをオプションで採用すれば、非常にお洒落で機能的な収納や飾り棚にもなるため、インテリアコーディネーターとの打合せの中でその活用について決めていくことをお勧めします。

セキスイハイム、柱を活用した収納カウンター

窓の位置

窓の位置については、工場生産の関係上なのか構造上の点なのか最終的な理由は分かりませんでしたが、上下に大きく移動することはできないようでした。たとえば、坪庭の風景を切り取るように和室の壁の中心より下に窓を設けることは設計上できませんでした。

最後に筆者の戯言

実際に間取りの打合せの中で、幾度も「設計に確認します」という言葉を聞きました。自由設計を謳いながらも設計上難しい工事も多々あるのが現状のようです。しかし、これはどのハウスメーカーを選んでも直ぐには分からないことです。間取図を繰り返し作成する中で、「できることとできないこと」が少しずつ分かっていきます。もうその段階ではハウスメーカーがある程度絞られてきている状態なので、後には引き返せない状況になりつつあります。

したがって、間取図の要望を出す段階で「できないこと」を一つでも多く尋ねることが大切です。たとえばセキスイハイムの場合は快適エアリーを設置する事例が多いため、ピットリビングを採用することはできません。ですので、ピットリビングをどうしても採用したければセキスイハイムとは縁がなかったと思うしかないのです。

100点満点の家を作るのは費用面も嵩むため難しいですが、少しでも理想の家に近づけるように多くの要望を出して、擦り合わせを行いながら妥協点を見つけていくことも必要です。

筆者の場合は玄関に土間兼シューズクロークを設ける間取りにしたのですが、シューズクロークの入口にユニットの梁が来てしまい、段差がどうしても出来てしまうという不自由さがありました。シューズクロークの使い勝手の良さを考えると段差は妥協するしかないなと思いましたが、設計を含めて営業担当にはもう少し早い時期に具体的な説明とプランの提案力があれば状況は違っていたのかなと。

最後は愚痴になりましたが、意外とこのような事例があり、建った後に分かってトラブルに発展することもありますので、営業担当や設計にしつこいくらいに確認をして行き違いがないように施主側も気をつけるしか防衛手段がありません。

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