ニッチで作る階段本棚＆リモコン・スイッチニッチ│セキスイハイムの家

新築戸建てを建築中の一人やこれから建てようかとお考えの方は、収納についてどのように検討されていますか？

ウォークインやファミリークローゼット、シューズクロークなど予定されていることだと思いますが、せっかく家を建てるのであれば、スペースを有効利用した作り付けの収納をどれだけ盛り込むことができるかで、利便性・実用性が高まり満足度の高いマイホームに近づきます。

作り付けの収納の中でも壁の一部に凹ませた収納をご存知でしょうか？壁収納や壁に飾り棚を設けたいときにその凹み（「ニッチ」）を利用します。

壁収納・飾り棚ニッチ

ニッチとは、隙間やくぼみという意味で、建築では壁の一部を凹ませて飾り棚や収納にしたものを指します。

飾り棚を設置すると、壁面から数センチ〜数十センチ出っ張ることになりますが、ニッチは壁の一部をくぼませるため出っ張りがなく、場所を取らずに飾り棚や収納などのスペースを作ることができ、実用性とデザイン性を兼ねています。

ニッチを利用した収納

筆者邸では、子どもの本（児童書・小説）や筆者の書籍をどこに収納するか、部屋に本棚を設置するか、それともIKEAかニトリなどの家具店で購入するかを検討していました。

しかしながら、本棚を購入した場合は場所を取るし、作り付けで設置してもらった場合でも子どもが独立した後のことを考えると本当に必要かなと踏み切れませんでした。

そこで、階段の壁を利用して収納を作れば、活用場面は多いのではないかと考えて色々と画策しました。そして、インターネトやスマートフォンアプリで画像を検索していると次の写真が目に入ったのです。

階段壁を利用した本棚

【出典　ピンタレスト：ワイケイホーム株式会社】

元々は何も作る予定のなかった階段壁でした（下イメージ図）が、上写真のニッチを利用した本棚収納の採用を営業担当とインテリア担当に伝えて画像をメールで送ったのでした。

（before：下写真はニッチ採用前の２階の階段壁のイメージ）

壁収納のパース

内装工事を実際に請け負う大工さんは、写真を印刷したものを現場の壁に貼り付けて筆者の要望を踏まえたニッチ作りに奮闘してくれました。

（下写真は実際のニッチ作り工事）

階段の壁を利用したニッチ本棚

（after：下写真はニッチを利用した階段壁の本棚が完成です。）

階段壁にニッチを採用

本棚として利用するため、本で擦れてクロスが破れることを防ぐために底に板を敷きました。

また、雑誌を置けるようにくぼみの高さもインテリア担当と調整しました。

ニッチを採用することで、収納のための30㎝ほどの奥行きができました。上に頑丈な天板を乗せることで一時的な物置に利用することもできましたし、コンセントを壁に設けることでこの空間の作業スペースとして利用価値が増しました（嬉しい副産物です）。

階段横のニッチ本棚の工事価格は24,000円です。標準工事には含まれていないため、追加工事扱いとなりました。通販でも良い本棚を購入すると２、３万円以上掛かることを考えれば納得の価格だと思います。

もう一つのニッチを利用したスペースは、ドアホンのモニター、快適エアリーリモコン、太陽発電の屋内用パワコンモニター、第一種換気システムのスイッチなどのリモコン関係を集約するスペースです。

ここにニッチを設けてリモコン関係を集約するとともに、くぼみの奥行きを利用して台を設置して、電話を置いたり、スマートスピーカーを置いたり、スマートフォンの充電を行っています。

これは廊下の通路壁や柱に設置した際のデメリット（不意に接触することを避ける）を考えて壁の凹みに集約したかったのです。

リモコン・モニターをニッチに収納

また、簡易なメモなどを壁に貼り付けたかったので、マグネットシートを壁紙の下に設置しました。

お子さんの学校関係のプリントなどを貼るのにも使えます（上写真ではメモを貼付）。

冷蔵庫に貼りがちですが、一気に生活感が溢れる光景になってしまうので、このようなスペースを設けるのも一つのアイデアだと思います。

画像検索アプリPinterest（ピンタレスト）には家づくりやインテリアの画像が多く登録されています。

自分では考えつかないようなインテリアや商材などを見つけては営業担当、インテリア担当とイメージを共有していくことができました。

インテリアに限らず、玄関の作りや階段、シューズクロークなどもこのアプリを参考にしました。