表札の材質
御影石
御影石の特徴は、美しい光沢と模様が高級感を演出してくれます。
格調高い風格があり、門柱等にも最も多く用いられる材料です。
硬度が高いので非常に丈夫でキズがつきにくいという耐久性に大変優れている点がメリットです。
以前から定番として見られる御影石の表札ですが、デザイン性が高いものが増え、和洋どちらの住宅にもマッチし、門扉・門柱を引き締めてくれる効果があります。
ステンレス
ステンレス= Stain(サビ)+ less(にくい)という意味です。
ステンレスの特徴は、名前のとおり錆(さび)に強いことです。
ステンレスは錆びにくくするために鉄にクロムを10.5%以上含み、炭素が1.2%以下の合金鋼です。
見た目にも美しくいつまでも綺麗で清潔感があることで知られていますが、耐熱性・強度・加工性において優れた特徴を持っています。
シンプルでありながら、汎用性に富み、お洒落で洗練されたイメージを与えてくれるステンレスの表札は個人的に好きです。
実際に我が家の表札に採用しました。
鉄(アイアン)
昔から幅広く利用されてきた鉄は、金属の中でも加工しやすいという特徴を持っています。
加工性の利点を活かして考案されたのがアイアン表札ですあり、レーザーで文字やモチーフを切り出す製法でデザイン性に富みます。
鉄は錆びやすい金属ですが、最近では屋外使用にも耐えられるように、防サビ処理や焼付塗装が施されたものが製作されています。
比較的に低価格で購入できるメリットとシンプルで洗練されたお洒落なカフェ等でも広く用いられるなどアイアンが醸し出す雰囲気は別格です。
チタン
チタンは金属の表札の中でも軽く、耐食性に優れた特徴を持ち、錆びにくく長持ちする表札として多く採用されています。
チタンの重さは鉄の3/5、銅の1/2程度と軽いことに加えて、強度は鉄の2倍、アルミの3倍にも及び、バネ特性を活かして、衝撃で割れたり折れたりすることが少ない特徴を持っています。
錆にも強い性質を持っていますので、お好きなデザインのものがあればチタン製を選ぶのも良いと思います。
真鍮
真鍮は5円玉硬貨と同じ材質で、家具や仏具などにも広く使われている金属です。
銅と亜鉛の合金で黄銅とも呼ばれ金のような美しい輝きを持つのが特徴です。
加工技術によってアンティークな雰囲気に仕上げた表札になりますが、一方で、変色や緑青の錆びが発生するなど当初の輝きを保つのは非常に難しい材質です。
雨風の当たる屋外での使用の場合、酸化の進みが速くなり、真鍮の持つ独特の風合いが出ますが、中にはそのようなアンティーク変化を楽しみたいという方もいらっしゃいますので、経年変化を我が家の歴史と同じように見守りたいという方に需要があるのだろうと思います。
業者によって、表札にコーティングを施すサービスの用意もあるようですので、ハウスメーカーを通して設置する場合は、外構工事担当者にご確認ください。
硝子(ガラス)
透明感のある見た目で人気がある硝子表札ですが、耐久性・耐候性ともに優れているので、エクステリアにおいても幅広く採用されています。
ガラスを素材は屋外でも当然に錆びることはなく、お手入れがしやすい点もメリットです。
硝子のみでもお洒落なのですが、ステンレスや木材などのプレートとの組み合わせで雰囲気が変わり、また、実際に日の光が当たった時の魅力は大きく、高級感が増します。
陶磁器
陶器・磁器などの焼き物の表札は、温かみのある玄関を演出してくれます。
陶器は同じように作られたものでも、それぞれに個性があり全く同じものができることはありません。それが陶器の特徴であり魅力でもあります。
有田焼・信楽焼・備前焼・九谷焼・清水焼など焼き物といっても種類が豊富で、それぞれに特徴がありますので、カタログやインターネットで好みの焼き物を選んでみてはいかがでしょうか。
陶磁器が素材の表札は和風のイメージがあると思いますが、洋風のものや幾何学模様などデザイン性に富みます。
個性的な表札
美濃クラフトの濃い顔シリーズ・男前シリーズという個性的な表札もあります。
鉄道好きな方や剣・日本刀などを用いた表札も珍しくて目立ちますので、宅配や出前のドライバーには覚えてもらいやすいかもしれません。
ライトアップの注意点
表札を門柱等のライトで点灯させるエクステリアプランも多く見かけます。
お洒落で高級感があり、ワンランク上のエクステリアを実現できます。
この場合は、門柱等との設置工事と同時に行った方が収まりも良くなり、照明配線工事も他の門灯と併せてできるので、門柱等を選ぶ際に表札も一緒に選ぶことをお勧めします。
いかがでしたか?
ご紹介した以外にも表札に使用される素材は数多くあります。
また、硝子とステンレス、陶器とチタンを組み合わせた表札など、別の素材同士を使ったデザイン性の高いものも販売されています。
それぞれの特徴を押さえて家づくりの最後の総仕上げに満足の行く表札を選びをしてください。
↓家づくりのヒントになる面白いブログがいっぱいあります。
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