セキスイハイムのリユースハイム抽選のメリット・デメリットと注意点

セキスイハイムのリユースハイム抽選のメリット・デメリットと注意点



セキスイハイムのリユースの宣伝広告(「展示場を〇〇万円でお譲りします」)は、インターネットやCM等でご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。

いわゆる「リユースハイム」のことです。

既にエントリーした後にお住いの近くのセキスイハイムの住宅展示場の営業社員から電話連絡があった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

高額な費用で有名なセキスイハイムの家がお手頃価格で手に入るのですから、何とも魅力的なキャンペーンですが、仮に当選した場合でも全面的に喜ぶのは少し早いです。

理由はメリットばかりではないからです。

デメリットの一例を挙げると、リユースハイムは住宅ローンの借入れ条件に制限がある(詳細は後に記載しています)など、思いもよらないものも存在します。

その他注意すべき事項がありますので、本記事にてリユースハイムのメリット・デメリットや注意点を紹介したいと思います。キャンペーンの内容や仕組み、そして、メリットやデメリットを押さえた上で、申込みに臨むことをお勧めします。

 




 

リユースハイムとは

そもそもリユースハイムが何かを説明します。

 

■リユースとは

住宅展示場の建替えなどによって役目を
終えたモデルハウスを、資源を無駄にせず、新たな住宅として再利用。
セキスイハイムが取り組む環境配慮のひとつです。

セキスイハイムのリユースのメリットと注意点

(リンク先:山陽リユースハイムキャンペーンHP)

 

■移築

使用済みの展示場を解体した後に、当選者の指定する土地に移築します。

ハウスメーカーの用意した展示場プランに変更がない場合には展示場の資源を無駄なく使用できます。

修繕・交換が必要な部材は、新たな部材に交換されますが、再利用率はセキスイハイムの基準に沿って行われます。

 

【公式動画:リユースハイム】

 

リユースハイムのメリット

高性能な品質を通常の価格より安価に手に入れることができる

地震にも耐える強靭な鉄骨ユニットをつなぎ合わせたシェルターのような構造体と、鉄骨や外壁は高耐久部材を使用しており安心な暮らしを手に入れることができます。

また、省エネ標準以上の高気密高断熱性能により先々まで快適な温熱環境を保ちます。

(参考記事)

行政庁からのお墨付き

リユース住宅も注文住宅と同様に建築基準法に基づいて、建物の安全性などのチェックを受けています。そのチェックを通過し、建築許可が下りた上で当選者の方の住まいとして作られます。

 

カスタマイズが可能

当選者の方の敷地に合わせてプラン変更が可能です。

ユニット工法なので、ユニット単位での増減が可能となり、敷地に合わせて建坪を減らすこともできます。

また、二世帯住宅を建築する場合に備えてユニットを増やして三階建てにプラン変更することも可能です。

 

セキスイハイムのリユースのメリットと注意点

(リンク先:セキスイハイムHP「一生モノ工場」)

土地を所有していなくても応募可

土地を所有していない場合でも応募は可能です。その場合はセキスイハイムの建築条件付き土地を紹介されることになると思います。

 

長期保証

リユースハイムにも長期保証システムがあります。

保証期間は、展示場建築時から20年間ですが、リユースされて建物が施主に引き渡された時点で残存保証期間が10年を下回る場合は、最低保証10年間が適用されます。

展示期間も算定されるのは納得がいかない点もありますが、そこは中古物件・リノベーション物件なので、やむを得ません。



リユースハイムのデメリット

応募者の個人情報収集ツール

リユースハイムに申込みを行うということは、セキスイハイムに貴方の個人情報を提供することになります。

これは住宅展示場のアンケートと同様で、ハウスメーカーからDMが送られてくるようになりますし、家を持つことがある程度具体的な方の場合は電話攻勢が始まります。

 

実はハウスメーカーの立場になって考えてみると、新規のお客様に展示場に足を運んでもらうことが最も難しいハードルです。

セキスイハイムにとっては、莫大な費用をかけて新聞広告やテレビCMなどの宣伝活動を行っているのですから、お客さんがセキスイハイムの展示場に足を運んでもらって初めて営業活動がスタートするのです。

 

他の業種の営業とは異なり、家というものは飛込み営業ができませんから、「家を建てよう、建てたいという人」の個人情報を大量に収集するツールとしてリユースハイムの募集は大切な役割を果たしています。

 

セキスイハイムのリユースのメリットと注意点

さて、リユースの申込書に記載する内容ですが、上記アンケートよりも少し詳細な内容となっています。

  1. 応募理由
  2. 現在の住まい
  3. 建築地予定
  4. 年収
  5. 建築準備資金
  6. 返済可能額

上記情報を基に、申込者の営業対象として、今後も営業から度々連絡があります(新築の注文住宅を建てる方向で様々な提案があり、猛スピードで話が進みます)。

セキスイハイムをハウスメーカーの候補として、リユースハイムが飽くまでも中古物件の移築・リノベーションであること、メリット・デメリットの双方を理解していることが条件となりますが、いずれも了解しているのであれば、申込みをして損はないと思います。



リユースハイムの募集は「撒き餌」・客寄せパンダ

上記記述したとおり、セキスイハイムのリユースハイムの募集やミサワホームの新築資金1000万円プレゼントキャンペーンの募集は、展示場に足を運んでもらう最初のハードルをクリアするための「撒き餌」です。

 

また、個人情報を収集することが難しい現代において、見込み客の個人情報を容易に大量に集めることができるツールですので、これらのキャンペーンは、ハウスメーカーにとって、客寄せパンダです

リユースハイムキャンペーンは客寄せパンダ
※イメージです。パンダは決して悪くありません。

 

もう一点付け加えると、セキスイハイムが行うリユースハイムのキャンペーンの「真のお客様」は当選者ではありません。

セキスイハイムにとって、リユースハイムキャンペーンの真のお客様は、抽選にハズレた申込者であることに気が付かなければなりません。

 

中には既にセキスイハイムと打合せをしていた申込者が応募したリユースハイムに当選すると、これまで一生懸命に親身になって対応していた営業担当の態度が明らかに変わったという話もあります。

これは、既にある中古物件を移築してリノベーションするよりも、ゼロから家を作る方がハウスメーカーの利益率(営業担当のインセンティブ)が高いからです。

キャンペーンには、このようなハウスメーカーの側面があることも知っておくことで、冷静に判断でき、心に余裕を持って対応することができます。

 



 コスト高になる可能性あり

展示場は二世帯住宅をモデルとしており、多くの来客者を受け入れる必要があるため天井が高く、廊下も広く作っています。

展示場によっては100坪近いものもありますので、実際に抽選後に移築する場合には減築することが一般的です。

その際に間取りの変更や内装・プラン変更などカスタマイズをすることになれば、内容によっては新築で建てるのと変わらないか、採用する設備や商材によってはコスト高になる可能性もあります。

加えて、移築するに当たり、譲渡する対象物件ごとに展示場プランというものが設定されていますので、施主がこのプランと異なる間取りを希望した場合、その要望に応えるためには「改造費」というものが発生します。そして、この改造費にどのくらいの金額が必要かは個別具体的なものなので詳細は不明です。

 

そうすると、新築戸建てをゼロから建てるよりもお得になるかは最終的に完成してみないと分かりませんし、全く同じ間取・設備・インテリア等で新築戸建てとリユースハイム物件を比べる術が無いので、本当にお得だったかは施主側には分からないというのが正直なところです。

 

セキスイハイムのリユースハイムキャンペーン

したがって、リユースハイム物件にオプション設備や商材を追加したり、様々な要望を求めるのであれば、最初から新築で建てた方が結果的にお得だったということがあるかもしれません。

 

セキスイハイムのホームページにも次のような注意書きが記載されていますので、ご紹介します。

  • 再利用率の算定は当社独自の基準で実施しています。50%以上の再利用率を確保するためご希望通りのプランとならない場合があります。また、法改正への対応などの理由により、プラン変更の有無に関わらず、新しいユニットを使用する場合があります。
  • 弊社基準により、再利用同部材を一定割合以上使用させていただくため、ご希望通りのプランに変更できない場合がございます。プラン変更により、追加費用などがかかることがあります。
  • 展示場プランから変更の場合は、改造費が必要です。その際、展示場プランの価格よりも高くなる場合がございます。予めご了承ください。なお、プランの変更をする場合は、元の展示場部材を一定割合以上使用していただきます。その結果、ご希望いただいたプランが設計できない場合があります。

(出典:リユースハイム及びキャンペーン物件概要事項)

 

 

ぬ見積りが曖昧かつ内訳が不明なため値引き交渉が難しい

リユースハイム物件の部材をどのくらいの比率で使用するかにもよりますし、一から商材を選ぶわけではありませんので見積りの内訳が曖昧です。

また、新築の場合と異なって、値引き交渉ができない(しづらい)のはデメリットと言えるでしょう。

セキスイハイムの分譲地を購入する際の注意点

 

リユースハイム物件は客寄せのパンダ的な位置づけであるため、利益率は新築戸建ての注文住宅に比べるとほとんど期待できないのではと考えます。

しかし、そこはハウスメーカーなので、あの手この手でオプション商材や設備を勧めてくることは当然に予想できます。

インターネット投稿掲示板には、付帯工事や土地改良工事、その他追加工事を含めると譲渡価格に1000万円以上の費用が掛かったなんて記事も掲載されています。

譲渡価格に何が含まれているか、また、何が含まれないか、含まれていない設備等を追加設置する場合に、どのくらいの金銭を負担しなければならないのかも調べなければいけません。

なお、自己所有の土地を所有している場合には、他のハウスメーカーと競合させながら値引き交渉をするのが一般的ですが、リユースハイムの場合には、他社との比較も容易ではありません。

 

したがって、余りに、他社のことを引き合いに出すのであれば、利益率がそれほど望めないリユースハイム物件ですから、

「当選を辞退して、他社で建ててください」と言われる可能性すらあります(そのため当選者の他に次点者・次々点者までいるのです)。

 

これらのデメリットがあるものの、値引き交渉が苦手でセキスイハイムで家を建てることに前向きな方、予算的に厳しい方は、リユースハイムが向いていると思いますので、応募してみる価値はあると考えます。

 

(関連記事:値引き限度額を引き出す交渉術)

 

 住宅ローンの借り入れに制限がある

冒頭で書いたとおり、住宅ローンの借り入れに際して制限があります。

リユースハイは再利用部材を使用しているために新築扱いにはならないからです。

例えば、フラット35(35S含む)による借り入れは受けられません。長期優良住宅は対象外となる点に注意が必要です。

特に長期固定金利を検討している方でフラット35(35S含む)を利用したい方(他の金融機関の審査通過に自信のない方)は残念ながら対象外の物件になりますので、リユースハイムの申込を再検討した方が無難です。




譲渡価格に含まれない設備は物件によって異なる

新聞折込チラシやホームページにおいて、リユースハイム物件の販売において、譲渡価格「展示場を再利用販売価格〇〇万円でお譲りします」とそれぞれ打ち出していますが、物件によって、譲渡価格に含まれるものとそうでないものがあります。

セキスイハイム近畿のリユースハイムキャンペーンを例に挙げます。

次のものは譲渡価格には含まれません。土地、土地、屋外の電気配線工事、・・・

展示場での使用設備機器のうち応接セット、ダイニングセット、ベッド、座卓、エアコン、冷蔵庫、洗濯機等の家具調度類や照明、カーテン、快適エアリー蓄電池システム、特殊造作工事(床タイル仕上げ、造作建具等)、ステップ(玄関ステップを除く)及びぬれ縁、建築確認申請料及びその他の諸費用、別途費用にかかる消費税はご負担いただきます。

セキスイハイムの主力設備である快適エアリーが含まれないのは痛手と言えます。

また、造作家具が含まれない場合は、展示場のイメージと随分変わる可能性もありますので、営業担当にどの設備や商材が付いて、どの設備が付かないのかをよく確認する必要があります。

リユースハイムは中古物件・リノベーション物件

住宅ローンの借り入れの制限もそうですが、展示場で既に使用している部材を50%近く再利用するため、日常の使用に支障のない小傷等があります。

 

一部部材の再利用(再利用率はセキスイハイムの基準あり)であり、飽くまでも中古物件・リノベーション物件ですので、新規部材との色違い仕様違いが発生する場合があること、引渡し時から生活に支障のない程度の凹み傷や擦り傷があることは了承しなければなりません。

 

これらの傷を修繕する際の費用は、新築であれば、セキスイハイムが負担します。しかし、リユースハイムの場合は、当初から中古物件のリノベーションであることから、傷の修繕費用は施主負担になる可能性の方が大きいです。

特に生活に支障のない程度の傷や凹みがどの程度まで許容されるかは個別判断になるため、打合せ段階・工事段階・引渡し時において、営業担当や設計担当・工事担当に修繕費用を施主が負担するのか、セキスイハイムが負担するのかを確認してください。

また、リユースハイムに実際にお申込みになる方は、申込み段階で当選したときのことを考えて、修繕・補修費用を施主とセキスイハイムのどちらが負担するのかをセキスイハイムの営業に確認することで後のトラブルを回避することにも繋がります。

 

最後に

中古物件を含めて戸建てを持ちたい方にはリユースハイムは魅力があると思います。

ただし、そもそもの「展示場プラン」の譲渡価格の詳細(費用内訳)が明確ではなく、リユースハイム物件によっては太陽光発電システムが付いてなかったり、快適エアリーが付いていないなど、条件が様々なので、それらの設備を追加することで予想以上の費用が掛からないかなど、細かく営業担当に確認する必要があります。

 

注文住宅を建てられた方はお分かりだと思いますが、家というものは、ハウスメーカーの利益率や設備・建材・商材価格の他、人件費などを含んでいるため、価格の透明性を追及するにも限界があります(そもそも開示しないため)。

そうすると、お得に見えるリユースハイムも完成してみると、思った以上の建築工事費用が掛かったということも十分可能性があり、そうであればプラン制限の無い、新築戸建てを値引き交渉を駆使しながら建てた方が思い通りの家になることだってあります。

 

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セキスイハイムの家づくりの参考になるブログが目白押しです。

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